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2011年05月 アーカイブ

2011年05月17日

個人向け国債利回りと定期預金

一般的な国債とは違い、個人向け国債は市場で売買されるものではありませんので、その個人向け国債利回りは利率によるところが大きいです。

個人向け国債は「ただ、銀行に預けるよりは、利回りが良い」と考えられてきたのですが、実は銀行の中には、高い金利の定期預金を売り出しているところもあります。

ネットバンクの定期預金は、金利が高く設定されていることも多く、個人向け国債の金利よりも高い場合もあります。

また、「満期をいつに設定するか」を、預金者の都合に合わせて決めることのできる部分が大きく、個人向け国債を満期前に買い取ってもらう場合のようなペナルティーも、心配要りません。

「個人向け国債の利回りがいい!!」と聞いたら、よく確かめもせずにいきなり飛びつくのではなく、「他にも利回りのいい商品があるかもしれない」と考えるようにしましょう。

一方で、個人向け国債や一般の国債、そして定期預金もそうですが、「元本割れ」の心配が要らないというのは、大きなメリットです。

これらの利回りに比べて、もっと大きな利回りを得る投資方法というのは、元本割れのリスクがある商品となってしまうでしょう。

「今、投資にまわそうとしている資金は、将来何に使うつもりなのか?」「元本割れをしたら困る種類のものか?」ということを良く考えて、利回りだけで投資判断をしないようにしましょう。

個人向け国債の選び方

個人向け国債には「変動10年」「固定5年」という2種類があります。

どちらを選べば良いかは、まず「そのお金が必要となるタイミングはいつか?」をもとに考えることができます。

「今すぐには必要がないけれど、将来、お子さんの学費として使いたい」というお金で、個人向け国債を買う場合には、「お子さんの入学のタイミングがいつか?」を考えます。

「10年間、国債を保有できる」という場合には、必ずしも変動10年を選ぶ必要はなく、固定5年を選ぶこともできます。

この場合には「金利の状態がどうか?」をチェックしましょう。

金利が低い場合には、時間が経てば金利が上昇する可能性もありますし、金利が高い状態にあるときには、できれば長期間保有できる個人向け国債を保有したいのですが、将来金利が下がったときには、変動10年の金利のほうが、不利になる可能性もあります。

そこで「どちらか一方に決めないで、投資に使える資金を変動10年と固定5年にわけて、購入する」「全額を一気に投資するのではなく、金利の状態を見ながら、有利な時期に国債を買い足していく」などの方法も考えられます。

いずれの場合にも「資金が必要となるタイミング=国債を手放して、自分の預金として確保すべき時期」に注意を払いながら、投資を行いましょう。

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